【西条昇のお宝写真】『男はつらいよ』第40作の小諸ロケで撮った渥美清さんと私の写真

2025-02-10T15:25:44.jpg2025-02-10T15:25:44.jpg2025-02-10T15:25:44.jpg私、西条昇(写真左)が昭和63年12月公開『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』に小諸の祭礼の若い衆役で出演した時の渥美清さん扮する寅さんとの写真。
映画冒頭の主題歌が流れる中、寅さんとポンシュウ(関敬六)が小諸の祭礼でスポーツシューズを並べて売っていると、笹野高志さん扮する泥棒が試しに履いたまま逃げ出してしまい、祭半纏を着た地元の若い衆役の出川哲朗さんと私が必死に追いかけるものの逃げられてしまうという場面だった。
どうしてこの映画に出ることになったのかと言えば、もともと10代後半の頃からデビュー前の清水ミチコさんや山田洋次監督のお嬢さんと知り合って、3人で良くジャズのライブや寅さん映画の封切りなどを観に行っており、出川さんや江戸はるみさんと一緒にオーディションに受かって昭和61年8月公開『キネマの天地』にすまけいさん扮する小倉監督の組の大道具役、昭和63年8月公開『ダウンタウン・ヒーローズ』には遊郭から足抜けして高校の寮に匿われた咲子(石田えり)を取り返しに行くヤクザの手下役で出演していたのだ。二本とも山田洋次監督作品で、どちらも背の低い出川さんと185cmの私が凸凹コンビ風に2人一緒の場面が多かった。
『寅次郎サラダ記念日』でも出川さんと一緒に声がかかり、小諸でのロケに向かって古い旅館の一室に出川さんと泊まったが天候が悪かったため、一度東京に戻って、翌週に再び小諸入りした。
やっと小諸の祭礼の場面の撮影が始まり、渥美さん扮する寅さんから売り物のスポーツシューズを見せてもらう場面や笹野さんが履いたまま逃げ出す場面などのテストを繰り返した。
子どもの頃からの憧れである渥美さんが寅さんの格好で目の前に立って、しかも共演させて頂いていることに感動していると、撮影の合間に渥美さんが私を見つめながら寅さんの口調で「兄(にい)さんは普段は何をやってるんだい?」と言ったのだ。その頃の私はTBS『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』でコントを書く仕事を始めていたので、そう答えると、渥美さんは「じゃあ、(書くほうも出るほうも)両方やってるんだねえ…。頑張んなね」と優しく言って下さった。

☆3月9日(日)19時〜浅草・東洋館『喜劇人 渥美清を語り継ぐ会』まで、あと1ヶ月になりました!

私、西条昇は、劇団東京ヴォードヴィルショーの俳優で渥美清さんの最後の弟子(元・付き人。『男はつらいよ』シリーズ)の石井愃一さんと共に、来たる2025年3月9日(日)開場18時半開演19時で浅草・東洋館において開催される『喜劇人 渥美清を語り継ぐ会』を主催・企画し、出演することになりました。
特別ゲスト:鈴木ヤスシ(歌手、俳優、タレント。渥美清の初代・付き人。ドラマ・映画で渥美と共演)
ゲスト:岡本茉利(女優、声優。旅一座の娘・大空小百合役などで『男はつらいよ』シリーズ9作品に出演)
ゲスト:松倉久幸(東洋興業会長。渥美が出演していた浅草フランス座を経営)
入場料:4000円(全自由席。振込制。お振込み順にメールにて整理番号付きチケットをお送り致します)
インターネット予約:atsmiasakusa@gmail.com

映画『男はつらいよ』シリーズにおける〝寅さん〟こと車寅次郎役をはじめ、数々の映画、ドラマ、舞台、バラエティー番組で絶妙かつ唯一無二の喜劇的演技を披露して日本中の人々を笑わせ、〝国民的喜劇俳優〟として活躍した渥美清(1928-1996)。
このたび、渥美清が肺結核による療養生活を挟んで昭和28〜32年にストリップの幕間コントと軽演劇で芸を磨いた浅草フランス座のあった浅草・東洋館において、渥美の97回めの誕生日の3月10日の前夜である2025年3月9日(日)19時より、その芸と素顔を間近に見てきた5人が熱く語る『喜劇人 渥美清を語り継ぐ会』を開催することになりました。
主催・企画・出演は、昭和40年に渥美の最後の弟子(付き人)となり、寅さんシリーズにタコ社長の印刷会社の工員役などで5作品に出演した「劇団東京ヴォードヴィルショー」俳優の石井愃一と、幼少期から渥美と初代おいちゃん役の森川信の演技が大好きで小学2年生の時にテレビ番組『崑ちゃんのトンカチ歌自慢』に出場して『男はつらいよ』主題歌(冒頭と最後の啖呵付き)の完コピを披露し、寅さんシリーズ第40作に出演したこともある江戸川大学教授で喜劇史研究家の西条昇。
特別ゲストに、浅草フランス座からテレビの世界に進出して間もない頃の渥美の最初の付き人となり、ヒット曲『ジェニ・ジェニ』で知られるロカビリー歌手、フジテレビ『キンカン素人民謡名人戦』、日本テレビ『ホイホイミュージックスクール』、フジテレビ『勝ち抜きエレキ合戦』の司会者や俳優・タレントとして活躍したほか、ドラマ『若い季節』)映画『喜劇 急行列車』で渥美と師弟共演をしている鈴木ヤスシ。
ゲストに、女優として旅一座の娘・大空小百合役などで寅さんシリーズ9作品に出演し、『いなかっぺ大将』(キクちゃん役)や『科学忍者ガッチャマン』(アリア役)などアニメ声優としても知られる岡本茉利と、浅草フランス座に出演していた頃の渥美の芸を劇場経営の跡取りとして間近に見続け、現在は浅草演芸ホールと東洋館を経営する東洋興業会長の松倉久幸。
どんな話が飛び出すか、渥美ファン&寅さんファン必見のトークイベントです。
皆様、是非、お早めのチケット購入をお願い致します!

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